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下肢静脈瘤・ハンドベイン治療専門

2025.11.14

コラム

下肢静脈瘤は保険適用される?費用・治療内容・適用条件を血管外科専門の医師がやさしく解説

下肢静脈瘤は保険適用される?費用・治療内容・適用条件を血管外科専門の医師がやさしく解説

下肢静脈瘤の治療を考えたとき、多くの方が最初に感じる不安は「費用はいくら?保険は使えるの?」という点です。

結論からお伝えすると、
下肢静脈瘤の診断・検査・根治治療(レーザー治療・高周波治療・グルー治療など)は基本的に保険適用されます。

ただし、症状や血管の状態、治療内容によって “保険が使えるケース” と “使えないケース” が存在します。

この記事では、

  • 下肢静脈瘤の治療で保険適用となる具体的な条件
  • 実際にかかる費用の目安
  • 自費治療になるケース
  • 保険適用で受けられる治療の違い
  • 患者さんが損しないためのポイント

まで、血管外科クリニックの医師の視点も交えてわかりやすく解説します。

1. 下肢静脈瘤とは?まず知っておきたい基礎知識

下肢静脈瘤とは、足の静脈の血管の弁が壊れ、血液が逆流してふくらはぎや太ももに ボコッと血管が浮き出てしまう病気 です。

下肢静脈瘤

症状には以下があります。

  • 血管が浮き出る
  • 足のだるさ、むくみ
  • こむら返り
  • 皮膚のかゆみ・色素沈着
  • 重症化すると皮膚潰瘍

見た目だけの問題と思われがちですが、放置すると皮膚炎・色素沈着・潰瘍につながることもあるため、医療的な治療が必要です。

潰瘍

2. 下肢静脈瘤は保険適用される?結論:ほとんど保険で治療できます

下肢静脈瘤の治療は、診察・超音波検査・手術まで保険診療が適用されます。

ただし、“見た目だけを整える目的の治療” は保険適用外となるため、次項で詳しく説明します。

3. 保険適用となる条件

保険診療で治療できるかどうかは、医師の診察や超音波検査で 静脈の逆流(弁不全)が確認できるかどうか が基準になります。


【保険が適用される条件】

医学的に治療が必要と判断される状態

次のような症状がある場合、保険適用となります。

  • 血管エコーで逆流(弁不全)が認められる
  • だるさ・むくみ・こむら返りなどの不快症状
  • 血管が太く浮き出ている
  • 色素沈着、皮膚炎、かゆみ
  • 皮膚の硬化(うっ滞性皮膚炎)
  • 静脈瘤による潰瘍

治療対象の血管が“表在静脈”である

大伏在静脈・小伏在静脈など、逆流が確認できる表在静脈が対象。


【保険適用されない(自費)となるケース】

  • 見た目だけが気になる「クモの巣状静脈(赤い細い血管)」
  • 網目状の細い青い血管
  • 逆流や症状がない静脈
  • 美容目的での治療

※これらは美容領域となるため、自由診療です。


4. 実際にかかる費用の目安

下肢静脈瘤の根本的な治療

内容3割負担1割負担2割負担
初診初診料+超音波検査3,000円程度900円程度
再診再診料+超音波検査2,000円程度700円程度
術前検査採血・心電図4,000円程度1,600円程度
処置硬化療法9,900円程度3,300円程度6,600円程度
高周波治療(片足)39,000円程度13,000円程度26,000円程度
高周波治療(両足)70,000円程度18,000円程度18,000円程度
グルー治療(片足)51,000円程度17,000円程度24,000円程度
グルー治療(両足)90,000円程度18,000円程度
  • ※70歳以上で1割(2割)負担の方は自己負担限度額の都合上、外来診療の上限額は18,000円となります。
  • ※硬化療法(保険適用外)時は片足55,000円 両足100,000円(税込)となります。

※大阪静脈瘤クリニック料金表

5. 保険適用で受けられる治療の違い

下肢静脈瘤の保険治療として認められているのは以下の治療です。


血管内焼灼術(レーザー・高周波)

  • 主流の根治治療
  • 日帰り
  • 術後の痛みが少ない
  • 再発率が低い
  • 保険適用

グルー治療(接着剤による血管閉塞)

  • 2019年から保険適用
  • 麻酔注射が少ない
  • ダウンタイムが軽い
  • 保険適用

ストリッピング手術

  • 切開して血管を抜く方法
  • 現在は焼灼術が主流
  • 保険適用

硬化療法

  • 細い静脈瘤に有効
  • 痛みが少ない
  • 保険適用
    ※逆流がある場合に限る
    (※クモの巣状は自費)

6. 自費治療になるケース

以下は美容目的扱いとなるため、保険適用外です。

  • クモの巣状静脈(赤い血管)
  • 網目状静脈
  • 逆流がない軽度の静脈瘤
  • 美容目的の硬化療法

※自費治療の料金はクリニックによって大きく異なります。

7. 治療費を抑える方法

高額療養費制度

一定額以上は国が負担してくれる制度。

限度額適用認定証

事前に申請すると、窓口での支払いが上限額までに抑えられます。

生命保険の手術給付金

最近は「下肢静脈瘤血管内焼灼術」が給付対象になることも多いです。

8. 医療機関の選び方

下肢静脈瘤は「保険診療だからどこでも同じ」ではありません。

治療の質は医師の経験・技術・血管エコーの精度で大きく変わります。

▼ 良いクリニックの特徴

  • 血管エコーを丁寧に行う
  • 症状に応じて治療方法を選択できる
  • 術後フォローがしっかりしている
  • 硬化療法・焼灼術・グルー治療など複数の選択肢がある
  • 治療件数が多い
  • “保険診療だからこそ手を抜かない” という姿勢
  • Google口コミの件数が多く高評価である
  • 医師の人柄がわかるような情報発信をSNSなどで行っている

9. まとめ:下肢静脈瘤は保険適用で治療できます

下肢静脈瘤は、
診察から治療まで保険適用で受けられる病気です。

ただし、

  • 症状
  • 血管の逆流の有無
  • 治療の目的(美容か治療か)

により、保険か自費かは変わります。

保険診療だからこそ、
「どこで治療するか」 がとても大切です。

正確な超音波診断を行い、あなたにとって最適な治療方法を選んでくれるクリニックを選びましょう。

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大阪静脈瘤クリニックは、
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  • 日帰り治療
  • 血管治療1万例以上の経験
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  • レーザー・高周波・グルー治療に対応
  • 術後フォロー電話あり(※ほとんどの院が行っていませんが当院は重要と判断し術後の確認をさせていただきます。)
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この記事の監修者

院長 佟 暁寧

静脈瘤の佟先生(佟 暁寧)・大阪静脈瘤クリニック院長・ 日本静脈学会 国際委員 ・ 下肢静脈瘤治療経験1万例超え(日中米)・ 手/顔の血管治療件数日本トップクラス ・ 『フェイススクレロセラピー』開発者 ・ TikTokアカウント名:静脈瘤の佟先生